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セレスタイトの歌声【サモンナイト2】

第1章 カルセドニーの導き


睨み付けられたアレスも、しげしげと目の前の双子を見比べた。

リューグと呼ばれた青年は、ロッカと対称的な背格好であるが、前髪の色は対照的だった。
纏う雰囲気にも、目付きがそうさせるのか、相手に緊張感を持たせるような鋭いものを感じる。

ロッカはリューグに、事の顛末を簡潔に話した。

「この人は地質調査でこの村に来たアレスさんだ。調査の拠点として家を提供するが、良いよな?」
「反論があったとして、テメェ受け入れんのかよ」
「いいや」

ぶっきらぼうな会話に、アレスは男兄弟の会話ってこんなものなのかと僅かに呆れる。

そんなアレスにロッカは、弟との会話では一切見せなかった柔らかな表情で微笑んだ。

「お待たせしました。では行きましょう」

そう言って彼は歩き始めた。
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