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セレスタイトの歌声【サモンナイト2】

第3章 ペリドットの癒し


聖女に出会い、ルヴァイドと出会ったのも何かの縁だ。しばらく様子を見よう。

「あら、この土地には石英が多いのね」

急に鉱物鑑定士の顔に戻ったアレスは、不安を誤魔化すように地質を調べ始めたのだった。


+++


ルヴァイドが目を覚ました時には、夜はすでに明けていた。

夢見の悪い作戦を行ったのにも関わらず、精神は凪のように穏やかだった。
そしてベッドを見やり、藻抜けの空だったことに驚く。

「…逃げたのか?」

寝袋から出て、護身用の剣を取り天幕から顔を出す。
すぐ傍に腹心の部下の姿があった。

「イオス、アレスはどうした」
「おはようございます、ルヴァイド様。あの女は散歩に行くと言って出かけていきました」
「逃がしたわけではあるまい?」
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