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セレスタイトの歌声【サモンナイト2】

第3章 ペリドットの癒し


しばらくすると、イオスが水の入ったグラスと黒のカーディガンを持って戻ってきた。
アレスはグラスを受け取り、一気に飲み干す。

「…ふぅ、ありがとうございました」
「冷えると思って上着を持ってきた。僕ので良かったら羽織るといい」

アレスの格好は、ノースリーブで裾がストンと落ちるワンピース。
朝の山間では寒々しい格好をしていた。

「イオスは優しいですね」
「…別に」

感謝されて照れるイオスだったが、真面目な顔に戻るとアレスに言った。

「敬語は止めろ。ルヴァイド様とは普通に喋っているのに僕に敬語を遣われては、部下に示しがつかない」

確かにイオスの言うことに一理あると、アレスは素直に頷く。

「分かったわ。それじゃあ、ちょっと辺りを散歩してきても良い?」

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