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セレスタイトの歌声【サモンナイト2】

第3章 ペリドットの癒し


「精々頑張って彼を支えて下さいね」

このゲームに勝つことが、弱い貴女が生き残る為の唯一の手段なのですから。

そう言って、男はアレスの上から引いた。

「ではまた。ごきげんよう」

長髪を靡かせてテントから出ていった男を、アレスは呆然と見送った。

痛む手首を擦りながらルヴァイドの様子を伺えば、先程よりは穏やかな表情をしているように見える。

「ルヴァイドと恋仲になれですって…?」

あの男はそんな条件を出してきて、一体どういうつもりなのだ。
理解に苦しむが、あの場をしのぐにはゲームを受け入れるしかなかった。

…と、銀髪男の話術にまんまと嵌められてしまったアレスは、その事実にも気付いていなかった。

解けた緊張感に溜め息を吐き、外の空気を吸うためにテントから出る。
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