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セレスタイトの歌声【サモンナイト2】

第7章 クリソプレーズの囁き


「…今度会ったら伝えてみるよ」

まだアレスに対する疑念が消えた訳じゃないけれど、彼女がアメルや自分達に見せた行動を思い出す。

自ら矢面に立って、敵の攻撃を受けて立とうとするアレス。
みんなを守りたい一心なのに、不器用だから傷付いて。
それでも、自分が耐えれば良しとする、おこがましいまでの自己犠牲の精神を僕は嫌いにはなれない。

だから、言おう。

両親の時のように後悔したくないから。
また、アレスの笑顔が見たいから。

そうロッカは決意する。
そんな彼の心境表すかのように、雨音も大人しくなったのだった。


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