• テキストサイズ

セレスタイトの歌声【サモンナイト2】

第6章 アイオライトの涙


(普通の女の子が傷を癒す力なんて持ってるモンかよ)

傍観に徹しているバルレルは、胸中で毒づいた。
そして先程から感じる違和感に、アレスと黒騎士を交互に見比べる。

目を凝らして良く見ると、二人の胸元あたりに黒い靄が掛かっている。
悪魔のバルレルにしか見えない、同じ悪魔の気配だ。

悪魔は精神体であるから、生肉よりも魂の甘露を好む…どうやら二人はどこかの悪魔の餌になっているらしい。

何となく面白くない気がするのは、自分の下僕に手を出されているからか。

(悪魔は独占欲が強くていけねぇな)

バルレルが嘆息したと同時に、ルヴァイドの声が聞こえた。

「行くが良い。今は追わん。だが今だけだ」

次に合いまみえた時には本気で掛からせてもらう。

「覚悟しておけよ」

/ 332ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp