• テキストサイズ

セレスタイトの歌声【サモンナイト2】

第6章 アイオライトの涙


「アレスさん…」

まるで痛みを圧し殺して笑うアレスの顔に、アメルは彼女の心情を察して胸が痛んだ。

アレスは戦いなんて望んでいない。
あたし達を護りたいのと同じくらい、彼らのことを護りたいに違いない。

「今日のところは、私に免じて退いてくれないかしら。部下の愚行を止めてあげたんだから」
「良いだろう」

ルヴァイドは最初から引き際を心得ていたかのように、あっさりと承諾した。
その様子に、ネスティが眉間を寄せる。

「お前達は、何者なんだ?」

それくらい教えてくれても良いだろう?…と問い質す。
ルヴァイドはゆっくりと息を吸い込み、淡々と声を紡ぎ始めた。

「我が名はルヴァイド。デグレアの特務部隊“黒の旅団”の総司令官だ」
「デグレアだって!?」

/ 332ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp