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セレスタイトの歌声【サモンナイト2】

第6章 アイオライトの涙


「どういうことか、説明して頂けますか」

口振りに刺があるのは気のせいではないはずだ。

「どこから説明すれば良いのか…」

困ったように頬を掻くアレスは一度深呼吸をすると、ロッカの冷たい視線を正面から受け止めた。

「…私はあの黒騎士に、命を救われたのよ」

貴方たちを逃がした後、戦い、家屋の下敷きになりそうだった所を助けてもらった。

「ルヴァイドは私の命の恩人よ」
「…冗談キツいぜ」

リューグが吐き捨てるように言った。

「アレスよ、その命の恩人の下に聖女を届けてはくれぬか?」
「冗談キツいわ」

ルヴァイドの冗談ともつかない言葉に、アレスはリューグの口を真似て笑った。

「私は確かに貴方に恩があるわ。でも、悪事に荷担する気はない。私はアメルの味方だもの」

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