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セレスタイトの歌声【サモンナイト2】

第4章 アマゾナイトの希望


「…アイツ、ここにいんだろ?」
「ロッカのこと?居るわよ」

即答すれば、リューグの唇が苦々しく歪んだ。そのままの表情でアレスの部屋に上がり込む。

「おい馬鹿兄貴!!」
「ちょっと…っ!静かにして!!」

何で君はいつもそう喧嘩腰なのかな!?…と驚くアレスは、急に立ち止まったリューグの背中にぶつかった。

「ご、ごめんね」
「いや…んだよ、寝てんのかよクソ兄貴」
「お兄ちゃんでしょ、そんな風に言わないの」

アレスがたしなめれば、リューグは眉間を寄せて唇を尖らせた。

「好きで双子やってんじゃねーんだよ。弱虫野郎を兄貴に持っちまった俺の苦労が分かるかっ」
「はいはい」

呆れたように相槌を打つアレス。同時に、やけに喋るなとリューグを見つめた。

「……何見てんだよ」

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