第4章 アマゾナイトの希望
「ロッカは村を、アメルを守るために戦ったの。人殺しなんかじゃない」
貴方はアメルの騎士なのよ。
「守るために戦った貴方を、レルムの人達は誇りに思ってる」
「…誇りに…?生き残った僕を、恨むんじゃなくて…?」
「誰が恨むものですか」
大粒の涙を溢し、信じられないというような表情で見つめてくるロッカの顔を、アレスはハンカチで拭いてやる。
「村は無くなってしまったけど、貴方達が生き残ってくれた。亡くなった村人達が願うのは、残された子供達の幸せだと思う」
だから思い詰めないで。
ロッカは何も悪くない。
貴方の気持ちは、人間ならあって当然のものだから。
「我慢しないで、いっぱい泣いちゃって良いのよ」
涙が貴方を浄化してくれる。
「アレスさん…ぅ…ぅああっ!!」