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セレスタイトの歌声【サモンナイト2】

第1章 カルセドニーの導き


「ここが僕らの自宅です」

そう案内されたアレスは、木々の間に建つ立派なロッジに感嘆した。

「なんて素敵なお家でしょう!」
「僕らのおじいさんが樵で、この家もおじいさんが建てたんですよ」

褒められて嬉しいロッカは、自慢の我が家にアレスを招き入れる。

「今は男ばかりの世帯なので汚れてますが、アレスさんは空いている妹の部屋を使って下さい」
「良いのかしら…年頃の娘さんの部屋を勝手に使ったりして…」

アレスは家の中を見渡しながら尋ねる。

「構いませんよ。あの子は聖女の仕事が忙しくて帰ってこれませんし…それに宿がなくて困っている人がいたら、アメル自身もそうすると思います」

なんと、聖女とはロッカの妹だったのか。それならば妹の身を案じて現状に気を揉むのも当然である。
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