第4章 島原

「うーん、両方かな？」
普段と変わらぬ笑顔でそういう沖田さんは今までみたどの沖田さんよりもいきいきしていた。
「何やってるんだ？総司？」
「あ、土方さん。いつもより早いですね。」
「早いですね、じゃねぇよ！結、お前まで総司と一緒になって何やってんだよ。」
「土方さん！私も最初はよくわからなくて、付いてきたら、沖田さんが土方さんの句集をっ!!」
沖田さんに、口を塞がれた。もしかしたらこれは言わないほうが良かったのかもしれない。
「あ？なんだよ。」
「何でも無いですよ、土方さん。…このことは秘密にしておいてよ、結ちゃん。」