第3章 銀魂/神楽
それから毎日毎日、飽きもせず私たちは遊んだ。
晴れの日は、公園で遊んだり虫取りをしたりして
雨の日は、万事屋に行って定春と戯れたりした。
夕方には必ず、父親が迎えに来てバイバイと手を振る。
それがお約束となっていた。
たまに銀ちゃんや新八も混じって、どこかに出かけたりもした。
と言っても、お金なんてないからショッピングに行っても見るだけ。
それでもは楽しそうに笑ってくれる。
それが、私にとっても嬉しかった。
そんな桜の花びらが散り始めるころ、が言った。
『神楽姉ちゃん、私お花見したい』
公園のブランコに揺られて
風に吹かれて舞い上がる花びらを見つめながら、
「お花見したことないアルか?」
『うん。パパいつもお仕事で忙しいから……』
その横顔が、暗く影って私は慌てて言葉を紡ぐ。
「じゃあ明日お花見すればいいネ!銀ちゃんと新八と、パピーも連れてくるヨロシ!みんなでお花見するアル!!」
『うん!!』
ぱあっと花みたいに満面の笑顔。
ぴょんぴょんって跳ねて、喜ぶ。
しばらくすると、のパピーが迎えに来た。
走ってパピーの手を握る。
『パパ、明日お花見するって!一緒に行こう』
「……よしっ、じゃあパパ頑張ってお仕事終わらせるぞ!」
『やった!!神楽姉ちゃん、明日いっぱいお花見しようね!』
「うん!」
バイバイと、腕がちぎれるんじゃないかって言うくらい振って別れた。
急いで家に帰って、銀ちゃんたちに明日のことを話した。
銀ちゃんはいつものように鼻ほじってジャンプを読んでいる。
新八は夕ご飯を作っている。