第1章 わたしのご主人様がえっち過ぎる件について
彼の隣に腰を下ろすと服の上から乳房を鷲掴みにされた。
「上も本当につけてないんですね」
両手のひらで乳房を包み込み弾力を確かめるように触られる。
胸の先端に布が擦れる感覚がこそばゆい。
「…今日1日どんな気持ちで過ごしたんですか?」
口元に意地の悪い笑みを浮かべながら訊ねてくる彼に羞恥心で更に顔が熱くなる。
「は、恥ずかしかったに決まっています」
「貴方の豊かな胸が歩く度揺れる様子を執事たちはどんな気持ちで見ていたんでしょうねぇ?」
「っん!」
衣服の上から胸の突起をつままれて思わず声が洩れてしまう。
「スカートの中も…見られていたかもしれませんね」
耳元に唇を寄せられ低く囁かれると腰に電流が走ったような感覚に襲われた。
ちなみに私のメイド服は動きやすい様にと丈は短めに設定されており、肌色のストッキングを履くことを義務付けられている。
「あなたの可愛らしい下のお口を見た執事が今頃オカズにして抜いているかもしれませんよ?」
「そんなこと…!」
誰かに見られていたら…という屈辱感とは別の劣情が心の奥に宿る。
貴久さまは私が嫌がるだけでないことを良くご存知なのだ。