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永遠の彼岸花

第7章 罪の涙


それから2日後
料理は慣れてきたがまだ手際は悪い
でもコツが掴めてきた気がした
昔の事を思い出すこともなく毎日が楽しかった
なのに、今朝起きた時枕元には手紙が置いてあった。差出人は
セシル 
その文字を見て急いで封筒を空け手紙を読み始める
理由は1つ、セシルは滅多なことでは手紙などは出さない...ましてや罪を犯し堕天した者などには
それでも手紙を出したということは何かあったのだろう
手紙を読んでそれは当たっていた
内容は、私の親友でありセシルのもう一人の弟子であるアンカについてだった
そして、彼女が堕天しようとしているのを禁忌を犯そうとしていることを止めてほしいともあった
やれるものならやりたかった、でも...今の私には羽もなく天界にも戻れない
そんな私にどうしろ、と思ったのだが一番下に
「今晩迎えに行った時にこれからの事を話す」とあった
『(師匠......大切な事を最後に書かないでよ)』
と思ったがその後違うと言うように首を横に振る
『今晩......』
今晩と早い事とここを離れる悲しさが込み上げた
天界や他の世界に飛んだときそことここの時間にはズレがあり、向こうでの一日はこちらでは2日となる
この仕事をするにあたって最低必要な時間は
3日
その間こちらには帰ってこれない
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