第31章 セシル×OL
"セシル宅"
『お邪魔しまーす!
本当、私の家からすぐ近くなんだね〜』
私は仕事終わりに、
セシルくんの家に上がっていた。
ワンルームのアパートで
男の子の部屋なのに、
綺麗に整理されていた。
「そういえば、○○は、ここに来るのは
初めてでしたネ。」
『う、うん…//』
部屋に呼ばれたってことは…
その、そーゆーことだよね?////
部屋の前でガチガチに固まっていると、
ギュゥッ
後ろから抱きしめられてしまった。
『へっ?』
こ、ここんなところで!?!?//
ベッドが目前にあるのに…なんて考えながら
身をゆだねていると、
「○○…っ//」
と、震えるような声が聞こえた。
『セシルくん……?』
泣いてるのかな?
なんて思って、くるっと振り返ると
「っ!!////
み、見ないで…くだサイ//」
顔を真っ赤にして、
涙目になって
震えるセシルくんがいた。
『(か、可愛い〜///)
あ、ごめんね、
で、でも…セシルくんとちゃんとお話…してなかったし…っ///
久しぶりに会ったから、ちゃんと顔見たいし…//』
スッと頬に手を当て、
目線を合わせてもらう。
『色々と…傷つけちゃってごめんね…
私…セシルくんは私なんかより、
もっといい子と付き合った方がいいって思っちゃってた。』
「○○よりいい人なんて….いまセン……//」
『ふふっ、ありがと、//
いるよたくさん。きっと。』
「……○○?」
『でもね、私がダメなんだ。
私が…セシルくんじゃなきゃ、ダメになっちゃったの。//』
真っ直ぐにその瞳を見つめ
きっぱりと、こう言った。
私…告白なんて初めて//
「ワタシも、…○○以外に
考えられない。
ずっと、…こうやってワタシの腕の中に
抱きしめることを願っていました。
貴女が無事でよかった。
貴女に会えてよかった。
貴女がワタシを拾ってくれてよかった。
貴女がワタシの名前を呼んでくれてよかった。」
私…すごく心配かけちゃってたんだな…
それに、泣くほど不安にさせちゃってた。
ごめんね…