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[R18]うたプリ×コスプレ(裏短編)

第28章 トキヤ×チアガール





『ど、どうして…っ…』


ぎゅっと私のTシャツを掴んで
震えながら尋ねる□□さん。



「貴女のことが好きで好きでたまらないからです…。
誰かに取られたくないからです…。」




強く抱きしめながらそう答えると




『……へっ⁉︎///』




思ってもみなかった返答だったのか
彼女の顔がみるみる赤らみます。




「…///(可愛い…)」





『っ、そんな…っ、
からかわないでください…っ//』





抱きしめる私の体を離そうと体を背けますが
耳まで真っ赤なのがわかります。





これは予想外…





「あ、あの…」





『わっ、私、
好きな人がいます‼︎////』





私が話しかけようとすると
遮るようにそう言う彼女。





な、な、なんですって!?!?





「す、す好きな人が!?
ま、まさか…翔…ですか?」





驚きと、恥ずかしさと、悲しさが
混じり合ったなんとも言えない感情になって、
慌てて彼女を抱いていた手を離します。





なにを先走っているのでしょうか…私は…




『いえ…来栖くんはお友達です。

私の好きな人…は…
中学の時、よく図書室で見かけていた
名前も顔も知らない人です…。/////』




私の質問に顔を真っ赤にして
答えてくれる□□さん。




って…ん?
中学?…図書室?



「名前はさておき…
顔も…ですか?」



『顔も名前も…分からないんです…。


でも、どことなく一ノ瀬さんに
雰囲気が似ていました。』



「……。」




日が西に傾いて静かな倉庫の中を
オレンジに染めます。




『私…こんなオレンジ色の夕日に照らされた図書室で
本を読むのが好きだったんです…

その人も…よく図書室に来る人でした…


ストレス発散のように本を読み漁る
そんな風にも見えました。』





「……」





もしかしなくても…
私のことですよね…コレ。





『ある日…勇気を振り絞って
チラッと顔を見てみたんですけど
逆光で全然見えなくて…


結局、顔も名前も分からないまま
卒業してしまいました。』





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