第27章 日向×スク水
私には大きな悩みがあるのです…
それは、
『龍也くん…
私、今日の放課後
田中くんに告白されたのっ >_<』
夜に先生の家に泊まりにきたとき、
こうやって
龍也くんにヤキモチ妬かそうとしても
「へぇ…物好きもいるんだな…」
なんて、
全然焦ってくれないこと。
多分子供扱いされてるんだと思う。
この悩み解消のために
林檎先生や神宮寺くんに
相談してみたけど
今のところ効果はなし。
家では眼鏡をかけて
パソコンとにらめっこ。
たまに
「ハァ…」
なんてため息をもらして
頭をかいてるから
私は
『はい。』
っていって
缶ビールを渡す。
結局尽くしちゃってます。
「ん…サンキューな。」
この笑顔を見るために。
バーカ!バーカ!
好きだ、バーカ!//
先にベッドにごろーん
てして、
龍也くんの部屋においてある
自分の少女漫画を見て
胸キュンする。
いつかくる、
龍也くんの
"激甘胸キュンモード"を夢見て。
『はぁ……//』
少しため息をついて
漫画を閉じると
横になる私の目の前に
いつの間にか
いる龍也くん。
『りゅ……んっ///』
「そんな漫画より
俺のがいいだろ?……チュ…」
ズキューーンッ//
いつも、ほったらかしにされても
この眼差しにやられて
『う、ん…///』
と、許してしまう。
そこから、
私たちの甘い夜が始まる。