第26章 おまけ
「ぼ、僕もっ
華ちゃんのこと
大好き。
どこがとか、具体的に言えないけど
華ちゃんを囲む環境全てが大好き。」
立ち上がってギュッと彼女を抱きしめると
ギュッと抱きしめ返される。
「華ちゃんのこと、
いろいろ疑っちゃってた…
本当ごめんね…」
「ううん。いいの。
でも、クリスマスプレゼント、
少し早めになっちゃったね…」
「うっ…
申し訳ない…」
「ふふっ、じゃあ
お詫びに肉まん奢って‼︎」
「えぇ‼︎
いいけど…僕はピザまんがいい。」
「却下。」
「…はぁ…
仰せのままに。お姫様…」
他愛もない話をしながら
帰路につく僕たち。
「ふふっ…
嶺二…ありがとう。」
満面の笑みで
僕の顔をみる華ちゃん
そして、
視線を前にする彼女の顔は
月明かりに照らされて
とても綺麗だった。
「私たち姉妹は
二人に出会えて、
二人と結ばれて
本当に幸せだよ?」
ありがとうという彼女に僕も
「それを言うなら僕たちもだよ。
僕を選んでくれて
僕たちを選んでくれて
ありがとう。
大好きだよ…
チュ….」
僕の恥ずかしいところも
かっこ悪いとこも
全部好きだと言ってくれる彼女に
僕は到底敵いそうもない。
**
その頃
「あいつら大丈夫かよ…」
『蘭丸さん…心配しすぎです。
華ちゃん達なら大丈夫。
2人ともすっごく愛し合っていますから
私たちには敵いませんけど…//』
「‼︎‼︎…////
そうだな…//」
『……;;;////』
ガチャ…
「たっだいまぁぁ〜‼︎」
「…あ…」
『ほらね…?』
「チッ…お前ほんと可愛すぎ…//」
『クスッ…蘭丸さんもです//』
「うっせ…」
私たちはこの距離で
ずっといられますように…
そして、
華絵と先輩が幸せでいられますように…
END