第26章 おまけ
二人とも最初に僕を
睨んだだけで
あとはストーカーちゃんの心配。
当然のことなのに
この孤独感に
胸が押しつぶされそうになった。
華ちゃんは
僕に嫉妬を感じるほど
僕のことをすきではなくなったんじゃないか。
いや、もともと
華ちゃんは僕のことなんて
好きじゃなかったんじゃないか。
新しく好きな人ができて
その人と毎晩遊んで
その後一人になるのが寂しいから
僕と遊んでるんじゃないか
僕をキープとしか思ってないんじゃないか。
そんな感情に取り憑かれて
僕は一目散に
この家を飛び出していた。
後ろから、嶺二‼︎っていう声が
聞こえた気がしたけど
多分これも
僕の都合のいい妄想だ。