第26章 おまけ
ランランが
ストーカーちゃんの手作り弁当を
食べながら僕に怒る。
…ランラン…
なんか色々飛んできたよ…
「あ、わり…」
『そんなに
華絵が信じられないなら
あの子を嫉妬させればいいのでは?』
「…僕もそれを考えて
クラスの女の子と一緒に下校してるところ
見せつけたりしたんだけど…」
**
「嶺二、今日家来るの?」
隣の女の子にペコッとあいさつしてから
少し遠い距離からこう聞く彼女。
僕は、"その人は私のですよ!"
っていうアピールなのかな?
と思って
ドキドキしてたんだけど、
「来るなら遅くでいいから!
私、ちょっと用事あるからその人と遊んでて〜」
って、逆に遊べって言われちゃった。
それに、用事ってなによ!?
そう思って、その日は
いつもより遅めに行ったんだけど…
**
『あらま…』
「俺は○○が他の男と歩いてたらキレるけどな。」
『蘭丸さん…//』
なんでこの2人は
相談者の前でこんなにいちゃつくんだろ…
嶺ちゃん、悲しい…
「僕もそうだよ!
なのに、華ちゃんときたら…
華ちゃんときたら…はぁ…」
それから3人で色々考えたけど
うまく考えがまとまらなかった
**
月日は流れ
クリスマスまであと1ヶ月となっていた。
推薦で大学が決まった僕は
華ちゃんにもお祝いしてもらっていた。
「おめでとう〜‼︎
全然何もしてなかったから
心配だったよ〜」
「ありがと!
今日から心おきなく遊べるよ?」
「あ〜…ごめん!
クリスマスまで遊べそうにないの…」
両手を合わせて謝る華ちゃん。
僕の受験が終わってから
遊ぼうって言ってたのに…
僕はあまりの心変わりに
「えぇぇ⁉︎
どうしちゃったの?」
と驚く。
「詳しくは言えないけど、
遅くまで家に帰れないと思うから…
ごめんね…」
なにさ、詳しくは言えないって…