第26章 おまけ
やあ、
みんな大好き、嶺ちゃんだよ〜☆
ストーカーちゃんの妹、
華絵(これからは華ちゃんて呼ぶね☆)
と付き合い始めてはや、3ヶ月。
ストーカーちゃんとランランの恋は
順調みたいだけど
僕の方は…
「…でね、
一ノ瀬くんと来栖くんが喧嘩しちゃって、
その理由が、
来栖くんの大好きな唐揚げを
一ノ瀬くんが残したからなんだって‼︎
くだらなすぎて
呆れちゃったよ〜」
これ、僕の彼女。
僕の前でいっつも
違う男の話ばっかり。
いつも周りに集まってくるのは
分かるんだけどさ…
僕も負けじと
「へぇー、
それは災難だったね〜
それより
昼休みに女の子たちから
聞いたんだけど
今って彼氏の携帯のパスワードとか
みんな知ってるんだって〜
彼女も教えたりするらしいんだけど…」
なんて、他の女の存在をちらつかせる。
ただの女の子が周りにいるアピール
だったのに…
「私は絶対にいや!」
と、過剰な拒否反応。
もしやこれは…
僕に隠してる何かがある!?
**
翌日
「なるほどな…」
昼休みに屋上で
ランランに話を聞いてもらう。
「ん…旨いなこれ。」
『ほんと!?///
嬉しい…//』
もちろん
ストーカーちゃんも一緒。
「あの…僕の話聞いてる?」
「聞いてるって。
お前が彼女に勝てなくて
悔しがるのとは別に
彼女に浮気の疑いがでてきてんだろ?」
『華絵はそんなことしないよ!』
ランランの袖を掴んで
上目遣いするストーカーちゃん
「…だそうだ。」
キリッとした顔で
敗北するランラン。
確かに可愛いけど
ちゃんと僕の相談乗って!
「そりゃ、僕だってそう思いたいよ?
でも、華ちゃんモテるし…」
『先輩もモテるじゃないですか…』
「僕なんか比にならないんだもん!」
「あー、
もう面倒くせえ
本人に聞きゃいいだろうが。」