第22章 蘭丸×スポーツユニ(後編)
窓際に座って
二人で部活のことを
話していたとき…
窓から見えたのは…
ストーカーちゃんと、
2年の…男子が一緒に
歩いているところ。
「っ!!!??」
ランランの表情が
一瞬強ばったのが分かった
「お待たせいたしました。」
ウェイトレスさんのこの声で
一瞬目をそらすと
二人の姿はなくなっていた。
「俺、、トイレ…」
と、席を外したランラン。
ちょっと心配だけど、
一人にしてあげた方がいいと思って
放っておいた。
再び窓の外を見ていると……
「あれ…………??」
ランランの好きな人が
ストーカーちゃんたちが歩いていった
方角と同じ方に歩いていった。
遠くではっきりそうとは
言えないけど
多分、そうだよね……
ランランには…
言わないでおこう…
今、それを言ったら
多分彼はそっちを追いかけるから。
僕はそれでもいいけど
まだなにも確認してないまま
ストーカーちゃんを
悪者にして、不幸にするのは
ダメな気がするから。
**
そして今、
ランランが僕に
正直な気持ちを
打ち明けてくれている。
「俺、あいつが他の男と
どうしようが関係ねぇって、思ってた。
俺がそんな
独占とかできるほどの
男じゃねぇから……
だってあいつに、
好きなやつの代わりに付き合えとか
言ってんだぜ?
それで、
俺だけ見てろとか、言えねぇだろ。」
「………そうだね。」
「それで俺、
あいつのことが知らねぇうちに
好きになったのか…とか
あの2年とどういう関係なのかとか
実は俺との関係辞めたいけど
辞められないたけなのか……とか、
考えれば考えるほど
悪い方に頭がいっちまって……」
「後輩ちゃんのことは
もういいの?」
「それもずっと、気がかりで……」