第22章 蘭丸×スポーツユニ(後編)
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自宅
『はぁ……』
花火大会のチラシを見ながら
ため息をつく
蘭丸先輩、
あの様子じゃ、無理そうだな……
せっかく、かわいい浴衣買ったのに
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3週間前
「お姉ちゃん!これとかどう??」
『し、白って…透けない?』
「そうかなぁ?清潔感あるのにぃ…」
「ふむ、これはどうだ?」
「あ、それかわいい!」
『ピンクも、ちょっと……//』
「もう!お姉ちゃん!
そんなんじゃ決まらないよ!?!?」
『ご、ごめん……;;』
二人が持ってくる浴衣が
自分に似合う気がしなくて
拒み続ける
すると、
「それでは、
何着か選んで、
試着をしていってはどうだ?
自分に何が合うのかは
自分でも分からないものだ。
着てみれば分かる」
「そうだね!
聖川さん、さすが!
もう、お店の浴衣
片っ端から着ていくよ!」
『うぇぇ!?;;;』
なにもそこまでしなくても……
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『も、もう、
化粧までしなくていいよっ;;;』
「いいから、いいから!
髪もほら、
そのダサいシュシュ外して!」
『ダッ!?、ダサい……
わ、わかった…よ…;;;』
「ほらできた!」
「終わったか?」
試着室で揉める姉妹に
そう聞いてくる聖川くん。
華絵がぱっと顔を
外に覗かせて
「できたよ!
聖川さん、驚くとおもうよ!」
きゃぁぁ、
ハードルあげないでぇぇ