第21章 蘭丸×スポーツユニ (前編)
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放課後
今日からテスト期間で
二週間毎日先輩と
下校する約束をしていた。
そのあと、先輩のお家に行く約束も…///
お母さん、私、
大人の階段上るね!
例えこの関係が
普通じゃなかったとしても。
私は初めては先輩がいいから。
『せ、せんぱいっ!!』
校門から出てくる先輩を
すぐに見つけて
袖を引く。
「おっ、おう。」
二人で駅まで歩いていると、
「らんまるーっ!!」
って、こわいグループにいる
女の先輩が蘭丸先輩に抱きつく。
まるで私に気づいていないかのように。
この人、蘭丸先輩の
そーいう友達だ。
『っ!!?!?』
ビックリしたのと
怖いのと
セフレという現実を見せつけられた
ショックで声がでない。
「っ、オイ。
くっつくな。
お前とはもうシねーっつったろ。」
「はぁ?
意味わかんない。
これが新しいセフレ?
こんな処女より
私の方が良いに決まってる。」
『……』
そう言って
私を睨み付ける
先輩に縮こまってしまう。
こわいよぉ…
チラッと蘭丸先輩をみると
「俺、もうそういうの飽きたわ。
とりあえず、お前はいらねぇから。
他当たってくんねー?」
と、その人に冷酷にそう告げる。
背筋がゾクッとしたのを感じた。
なんだか、
何ヵ月後かの私を見ているようだった。
結局ギャルっぽい先輩は
怒って何処かへ行ってしまった。
「わりぃ。その、色々と…」
素っ気なく謝る先輩に
『大丈夫です!
先輩にそう言う人たちがたくさんいるの
知ってますし、
私もその一人ですから。
あの人の言ったことも
間違いではないですし……;;』