第21章 蘭丸×スポーツユニ (前編)
『す、ススストーカーって!?!?!?』
声が裏返りながら
目も会わせられずに
必死に答える
「えーっ?
だっていっつもいるよね?
誰かのストーカーしてるんじゃないの?」
近寄ってきて私の横に来る
(ち、近い……)
ば、ばれてる!?!?!?
で、でも
誰を見てるかはバレてない!
これは、 セーフ!!!!
『ち、違いますっ
そ、それに、ストーカーじゃありません!!!!』
コミュ症の私でも
なんとか会話できてる…
よかった…
「そお?
じゃあさ、
いっつも何見てんの?」
頬に息がかかるほどの距離で
私に色々聞いてくる嶺二先輩。
この人ヤダーっ!!!!!;;;;;
ここで
「おい、嶺二。なにやってる。」
王子の登場です。
「なにって、ストーカーちゃんと
お喋り♪
ね?」
ポーッ…////
「ふーん…」
「ストーカーちゃん?
大丈夫?
顔、赤くない?
(やっぱりね…)」
私はハッと我に返って
『あ、は、ハイッ
大丈夫ですっ、
そ、それじゃ!!!!』
「あっ、オイ!!!!」
「あらら…行っちゃった…」
できる限り全力で
その場がら走って逃げた。
『ハァ…ハァ…ハァ…
やば…
鞄置いてきちゃった。』
電車乗れないじゃん
**
鉢合わせるのが怖くて
蘭丸先輩が改札通ったのを確認してから
戻ろうと思ったんだけど…
『嘘でしょ……』