第20章 嶺二×リボン
ヤッホー!!
僕ちん嶺ちゃんこと、寿 嶺二でっす!!
今日、実は
誕生日です。
なのになのになのにっ!!!!
「○○ちゃんが帰ってこない…」
んです。
さっき、メールが届いて
"嶺二さん、ごめんなさい。
今日中には帰れないかもしれないです。
機材トラブルがあったみたいで、
今待機中です。
ごめんなさいっ(>_<)
○○"
とあった。
女優である僕の彼女は
多忙のようです。
僕は一人寂しく
ソファーにくつろぎながら
後輩たちや友人から来る
おめでとうのメールを
見返していた。
一緒に飲もうといってくれる
友人もいたけど、
○○ちゃんが
帰ってくるかもしれないという
淡い期待を抱いて
断り続けている。
そんなとき、
ピーンポーン
僕の家のインターホンがなった。
「!!!?○○ちゃん!?!?」
慌てて
ドアを開けると
「こんばんはー!」
「なんだ……」
マネージャーさんがいた。
「なんだ、って……;;」
そんなことより、
「どうしたの?
その荷物。」
「あ…、そうでした。
嶺二さん送ったあと、
事務所によったら、
かなりプレゼント届いてたみたいなので
一つにまとめて
持ってきたんですよぉ~!!!!」
腰くらいまである
大きな箱を台車にのせて
何事かと思えば…
「ありがとぉ~!!!!」
僕はマネージャーさんに
笑顔を向けてから
とりあえず
さっさと帰らせた。
**
「さて……」
暇だし、見てみますか…