第18章 翔×制服ブレザー
何で俺が隠れなきゃなんねーんだ!
心の中でそう嘆きながら
二人のたてる音を聞いていた。
「弟は?」
『あ、えと……
友達と遊びにいくって
言ってました…』
少し○○の声に張りがないきがしたけど、
そのまま階段を上がってくる二人に
物音をたてないよう
細心の注意をはらう俺。
「そうなんだ?
俺、嫌われちゃったかな~?」
『そんなことないですよ;;
人見知りなんです。』
「へぇ、
だからおねぇちゃんが
より一層大切なのかな?」
『そ、そんなことは……//』
そんな会話がされてから
お互いのことを
色々と話ながら
クスクス笑い声をもらして
隣の部屋でイチャイチャする二人に
おれは複雑な気持ちだった。
俺はアイツに嫉妬してもいい立場なのか。
俺達は一体何なのか…
これから先どうしたいのか、
本当は○○をアイツに託した方が
いいのかもしれない
まぁ、きにくわねぇけど
いい奴そうだし…
ま、○○次第だよな。
俺は隣の部屋の声から耳を塞ぐように
イヤホンをつけて
勉強を始めた。
**
2時間後
やべ…もうこんな時間。
さすがに○○が心配しそうだな。
さっとイヤホンを外すと
ギシギシと○○の部屋のベッド辺りから
嫌な音がした。
(嘘だろ……)
おれはショックだった。
○○は俺以外でもよかったんだって。
とりあえず、事が終わるまで
大人しくしていようと
再びイヤホンを耳にいれようとした瞬間、
ドンッ!!!
壁を殴るような音が聞こえる。
「っ!?!?」
何事かと思って
壁にそっと耳を当てると
隣の部屋の音が
うっすら聞こえてくる