第18章 翔×制服ブレザー
学校から帰ると
○○が出かけるところだった。
そーいえば、
今日は部活ないっていってたっけ?
『あ、おかえりなさい。』
「どっかいくのか?」
『うん。
今日、唐揚げにしようと思ってたんだけど、
お醤油きれちゃってて…』
「そうか。
なら俺も行く。」
スーパーがいくら近いって言っても
こんな暗いなか
女一人で
出歩かせられねぇよ。
**
スーパーまでの道を
二人で並んで歩くのは
初めてじゃねーけど、
なんか、恋人同士みたいで
ドキドキするっつーか…
そんな気持ちを
悟られないために
「お前、部活どーなの?」
他愛もない話をする。
ちなみにこいつは美術部。
『うーん、コンクール間近だから
テストでも部活来てるコもいるよ…
あと、近くの大学生?が
最近よく来てて
すごくみんな楽しそう。』
「へぇ…
大学生…」
『うん。うちの学校のOBなんだって!
今、夏休みで暇だからって…
その人の絵すごいんだよー?
こう、サーッて感じで
ふわーっで、シュッてなってて…』
「いや、全然わかんねぇよ。」
ビシッと軽くチョップする俺に
おかしくなって笑う○○。
あぁ、スーパー着きたくねぇな…
**
カートを押してる○○の横に並ぶ
「醤油だけじゃねーの?」
『うん。
明日のお弁当の仕込みとかも
しなきゃいけないし…
明日の夕飯も買っちゃおうかなって♪』
「なるほどな。
ははっ、お前、
いい嫁になりそうだな!!……」
俺がこういった瞬間固まる二人。