第17章 砂月×ケーキ
「こんないい女、
痛め付けるにゃもったいないっスよ。」
あの太った男の
後輩らしい若い男が
私の頬を掴む。
「誰が殴るっつったよ。
女には女の痛めつけ方があるんだよ。」
「なるほど~♪」
若い男をふくめた
十数名の目付きが少し変わる。
気持ち悪い…
『…』
私はギュッと目をつむって
砂月くんの到着を待った。
**
数分後
『来た!』
ドーン!!
ドーン!!
ドゴーーン!!!
倉庫の大きな
シャッターを
思い切り蹴り飛ばし
派手な登場をするのは
『砂月くんっ!!!』
「○○!!!
無事かっ!?!?」
『うんっ!!なんとか!!』
「まんまと来やがったな!!」
「この人数相手に
勝てるわけねーだろ!!」
チンピラ達は
様々な台詞をはきながら
砂月くんのところへ
攻撃をしかけていく。
……けど、
「うっせぇ!!」
ボコッ!!
次々とやられていく。
圧倒的な力の差に
あっという間に敵は一人を残して
壊滅してしまった。
「クソッ!!」
あの太った男が逃げ出し、
砂月くんがそれを追う。
すぐにその男を捕まえると
「○○に何もしてねぇだろうな!!」
襟をつかんで
上に引き上げる。
『…///』
砂月くん…//
「ぐぅッ…!!!
して、ねぇ…してねぇからっ!!」
必死に助けを乞う
男だったが、
砂月くんの馬鹿力で殴られ
気を失ってしまった。