第17章 砂月×ケーキ
『砂月くーん!!!
どこー??』
俺は今、
学園内の草影に隠れている。
理由はこの□□ ○○という
女から逃れるため
俺の名前は
四ノ宮 砂月
四ノ宮 那月の心の闇を
全て背負ってきた
裏の人格。
だがこの裏の人格を
好きすぎる
うるさい女が現れた。
それもこれも
1週間前にさかのぼる。
**
眼鏡にヒビが入って、
視界がぐらつき、
俺と那月が
かなりの頻度で入れ替わって
いるときだった。
眼鏡を変えに行こうとする
那月の歩くがまま
街へ出た俺は
我慢の限界が近づいていた。
「あぁ、チカチカして
うざってぇ。」
学校が終わってから行ったからか
もう外は暗くなり始めていた。
そんなとき、
『や、やめてくださいっ!!
離してっ!』
女の声が俺の耳に
入ってきた。
すると、俺の進行方向で
女一人に男二人が
絡んでいるのが見えた。
「なぁ?
ちょっとでいいからさ?
付き合ってよ?」
絡む男に
『いやだってば!』
かなり強気なその女に
少し興味沸いたのが
俺の運のつき。
「チッ…」
目障りだな…
と思って
助けに入ろうとしたそのとき
「仕方ない、力ずくで
引っ張っていくか。」
『は、なせ!!!!』
ドカッ
無理やり腕を引っ張る男に
女は
少し太った方の腕をするりと抜け、
腹にむけて
強烈な蹴りを極め込む。
「ぐぁっ!!!」
「おい!、大丈夫かっ!?!?」
細い方の男が
よろめく男を心配しながら
「この、女ァ!!!」
女を捕まえる。