第16章 真斗×花魁
『……///』
私は戸惑いながらも
彼の手を強く握り返し
『私でよければ…
貴方のものに、してください…』
と言った。
***
聖川side
"真珠の間"
と書かれた部屋に案内され
襖を開けてみると
『は、初めて使う部屋です…////』
と、顔を赤らめて
うつむく○○。
他の部屋とは各が違う
照明や、掛け軸、
襖の絵柄だった。
どうやら
代々高尾太夫のみが使用できる
部屋のようだ。
「なんか、すごいな……//」
並べられた
布団に二人で正座をして向き合う。
『ふ、ふつつか者ですが
どうぞ、よろしくお願い致します。』
「こちらこそ、
よろしく頼む。」
お互いに見つめあったあと、
軽く触れ合うだけのキスをする。
キラキラとまぶしい
照明は枕元のひとつだけにして
お互いに
キスを交わしていく。
軽く触れるだけのキスから
蕩けるような深いキスまで。
「ん……っ、はぁ…//」
『ふ、っ…んんっ、///』
「これ、外していいか?」
『……はい//』
俺は髪を結ってある
かんざしやらピンやらを
外して
髪をおろす。
「……綺麗だ…//」
チュ…
髪、額、瞼、頬
徐々に下にキスをしていき
首筋にかぶりつく
「ん、…//」
『ふぁ、ぁっ…///
ひじりかわさん…っ///』
「ん?
どうした?」
俺が顔をあげると
耳まで真っ赤に染まった
彼女が見えた。
「……///」