第19章 マリア
シン「マリア・・・!!」
マリア「・・・貴方はもう、大丈夫。貴方なら、きっと・・・。」
マリアは地面に崩れ落ちた。
慌てて駆け寄ってヤムライハに治癒魔法をかけてもらう。
シン「マリア・・・!!マリア!!すまなかった・・・!!」
ヤム「ごめんなさいマリアさん!!私・・ずっと貴女を疑ってた!!!」
ピス「私も・・・ごめんなさい・・!!!お願い、死なないで!!!!(涙」
マリア「・・・ねぇ・・見て・・・?シン・・・。」
空は、こんなにも青かったのね。
シン「・・・マリア?マリア!!!」
アル・サーメンはもう誰もいなかった。
シン「・・・マリアを苦しめていたのは俺で、マリアを死なせてしまったのも俺だ。」
アラ「・・・シンドバッドおじさん。マリアさんは、きっと苦しんでなんかなかったと思うよ。」
シン「・・どうしてそう思う?」
アラ「だって、きっとマリアさんが本当に嫌なら、きっとシンドリアを出て行っていただろうし、おじさんを助けたりしなかったと思うよ。」
ティトス「あぁ、僕もアラジンに賛成だ。嫌だったのなら、そのレイって子と一緒に国を飛び出してると思うぞ。」
ユナン「ねぇ、レイは来ないの?来てないみたいだけど。」
紅明「はぁ・・・レイは気まぐれですので分かりませんね。」
シン「・・・レイと知り合いだったとは、知らなかったな。」
紅明「こちらも、レイの母親が亡くなっていたとは知りませんでした。」
「なぁ、マリアの話してるぜ。」
「そうみたいだな。」
突然、空のルフが騒ぎ出した。
アラ「・・・!ジュダルくん!!?」
ジュ「よぉアラジン!えらく退屈な話だったがやっと俺も仲間に入れてくれるんだろ?面白くなってきそうだな!!」
ユナン「・・・おかしい。」
モル「?ユナンさん??」
ユナン「彼のルフが・・おかしい。」