第24章 追撃
シン「・・・レイ・・・!!」
レイ「貴方は王に相応しい。だからこそ、私は貴方を消さないといけない。」
シン「・・・王に相応しいから消す・・?」
レイ「私は間違っちゃいけない。・・・勝たなきゃいけないの!!!」
グワッと杖を振りかざすレイ。
『レイっ!!!シンドリアの兵達が一気に消えましたの!!!!』
紅玉の言葉に、止まったレイ。
レイ「・・・は・・?」
『急に・・・全員ですわ!!八人将も、金属器使いも消えましたの!!』
レイ「消えたって・・・うちにそんな広範囲の大量の人間を移動させれる人なんて・・。」
『レイ、わりぃ。目覚めてた。』
ふわり、とレイの後ろから包み込む誰か。
「ごめんね、レイ。一人で抱えさせて。」
レイ「・・・ぁ・・。」
「ありがとう、レイ。大好きよ。」
レイの目から、涙が止まらなかった。
「もう大丈夫。だから、笑って?貴女が笑うと、私も嬉しいの。」
レイ「おか・・・あさん・・!!」
マリア「ただいま、レイ。」
生前と、変わらぬ綺麗な姿のマリアがそこにはいた。