第23章 世界大戦
島にいる全員は、上を向いた。
ドォンッ!とけたたましい音が何度も島に響き渡る。
空では、2つの光がぶつかり合っている。
紅明「・・・レイ・・。」
紅炎「レイ・・・。」
白龍「・・レイ。」
ジャ「・・・シン・・。」
ヤム「・・・王・・。」
シャル「・・・何で・・っ!!」
アリ「何で・・・何で親子で争わなきゃいけねぇんだよ・・・っ!!!」
アラ「アリババ君・・・。」
モル「・・・。」
シン「どうしたレイ。お前の力はそんなものか。」
レイ「何言ってるの?それはこっちのセリフだけど。」
どちらもすでに服は破れ、ただの布きれになっていた。互いに大きな傷はないけれど、細かな傷がお互いの体に付き、血も滴っている。
「もうやめてくれよ!!!」
空中で相対している二人の間に割り込んできた紅いモノ。
シン「!・・・アリババ君。」
アリ「親子だろ!?何で・・・何で戦わなきゃなんねぇんだよ!!」
レイ「・・・邪魔だよ、アリババ君。」
アリ「レイさん!!!」
レイ「私と、“シンドバッド”の目指す物が違っただけの事。」
アラ「話し合いじゃ、解決できないのかぃ!?」
アリババの隣にふわりと浮かんできたアラジン。
レイ「・・・。」
アラ「お姉さん、一緒にシンドリアに戻ろう?それで、一緒に悩もう?」
レイ「・・・ょ・・。」
シン「・・・?」
レイ「私が・・・っ!!私達が何をしたって言うのよ!!!」