第21章 　対面

紅炎「・・・貴殿らは、これからどうするつもりで？」


会議室に移動し、最初に言葉を発したのは紅炎だった。



白雄「これからどうする・・というのは、特に考えていないな。まぁ、国の領土を広げたり法の改正はするつもりではあったが。」
紅明「他地域で暴動は起こってないのですか？」
白蓮「起こってねぇな。頭は下げられたけど。」
紅覇「頭下げられたって・・・まさか、領土全部に顔を出しに・・・！？」
白雄「まぁな。ジュダルの魔法で行き来は存外スムーズに進んだ。」
ジュ「運べる量は紅明に劣るだろうけど、距離は負けねぇぜ？」
紅明「・・やはり移動魔法を覚えていたんですね。」
白蓮「まぁ覚えたてでこれだけ出来ればすぐに紅明を抜くだろうなー。」

白瑛「・・・兄上・・。」

白龍「白蓮兄上、今度魔装の手解きをお願いしたいのですが・・・。」
白蓮「ん？いいぞー！！」
白龍「ありがとうございます！！」




シン「・・・レイ。」
レイ「戻らない。煌帝国を征服もさせない。」
シン「・・・俺達、七海連合に勝てると？」
レイ「勝ってみせるわ。金属器の数で負けてようが勝ってようが関係ないもの。」
ヤム「レイ、本気で言ってるの？」
レイ「本気よ。負けるつもりは一切ない。」
ジャ「レイ・・・！」
シン「・・レイの気持ちは分かった。だが、どうしてそこまで煌帝国に執着するんだ？やり遂げたい事があるのなら、シンドリアでｍ」
レイ「煌帝国じゃなきゃダメなのよ。」



レイ「煌帝国じゃなきゃ・・・ダメなの。」



レイはまるで自分に言い聞かせるように言う。





シン「・・・レイ・・？」


レイは白雄に飛びついた。



白雄「なんだ、レイ？」
レイ「・・・。」
白雄「・・・俺は何処にも行かないぞ、レイ。」



その言葉を聞いたレイは心底嬉しそうに白雄の膝に乗って抱き付いていた。