第1章 穴無き穴と仲間達
#3 本当の姿
「あら・・・。ってえ?突然プールにおちてた!?」
ここは、岩鳶高校なる場所の職員室端。
ミディアム程のゆるふわ系なイメージが漂う、"天ちゃん先生"という先生の前。
(何この先生・・・可愛い・・・・!)
自分の運命が心配な手前そんな邪な事も考えていた。正直落ち着いてくると内心どうにかなるだろうとか思っているからに違いない。
その天ちゃん先生という少女のような先生は、ううんと腕を組みまさに悩む、という形をとっている。可愛げのある先生みたいだ。
真琴様はあったことをあったまま伝えた。おいおいいいのかと私は半ば心配していたが、この天ちゃん先生、飲み込みがいいようだ。または神聖なアh(以下略)。
(て、天然さんなのかなー。)
「それってあれよ、きっと・・・。その子、パラレルワールドから来たんだわ。」
真剣に悩むような表情を浮かべる先生。突然の電波ワードに、私と真琴様と葉月君はあんぐりと口を開けた。
「へ・・・?パラレルワールド・・・?」