第11章 宮地清志編
私は休憩に入る宮地先輩の隣に行った。
宮地先輩は少し荒い息づかいで、壁にもたれて座った。
「いつから見ていた……」
前のテスト期間の時からです。
テスト期間は監督に許可を頂いて、練習していると聞きましたので……
私は宮地先輩の努力している姿に惚れた。
だから、影で見たかった。
「なんだよ、前から知ってたのか……」
宮地先輩は下を向いて笑った。
汗が滴り、床に落ちる。
私は、宮地先輩の様子を見た。
「アリサ、お前が俺の気を散らしていた原因か。」
瞬間に殺気が放たれる。
私はひぎゃあと悲鳴をあげたが……
宮地先輩は笑顔だった。
「すっきりしたわ。
誰か分からんままだと気持ち悪かったからな。」
私は泣きながら、ごめんなさいと連呼し、土下座。
私、前から宮地先輩が好きで……
言いたくても、言えなくて……
言い訳する際に、暴露してしまった私。
恥ずかしい!!////
宮地先輩は驚きを隠せないまま、私に土下座をやめるように言い、私の両肩を持つ。
宮地先輩の顔がじりじりと近くなる。
「そんな事か。」
私はどうでもいいとか思われたのかな……
「しょうがねぇな……
じゃ、これで許すとしようか。」
チュっ
宮地先輩の唇と私の唇が触れる。
私は訳が分からないまま、パニックに。
「俺も前から好きだ。」
え?
私は宮地先輩を見た。
そこには顔を赤く染めた宮地先輩。
「告白して、アリサが好きって思ってくれなかったら、どーしようか迷ってたからな。」
宮地先輩はとても笑顔だった。
「試合、勝ってくっから。////」
私は嬉しくて、宮地先輩に抱きついた。
そして私は言った。
宮地先輩、大好きです……/////