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あなたへの想いを伝えたい【黒子のバスケ】

第11章 宮地清志編


うぎゃああぁぁ!!?
テスト勉強しようと思ったら、教科書がない!!
あ、教室の机の上だ!!
赤点ギリギリの教科とか、本当に不味い……。
試合、見に行けないとか、冗談じゃ済まされないよ!?
たしか、宮地先輩、『マネジャーが赤点取ったら埋めんぞ?』って笑顔で言ってたし……

不味い、落とせば埋められる!!

―私は秀徳高校バスケ部のマネジャー、水城アリサ。

マネジャーの生命危機!!

私は秀徳高校まで、自転車をとばした。





ふぃ……やっぱりね……

私はこそこそっと教室に入って教科書を取った。
教室は薄暗がりで、夜空が広がってくる。
すると、教室の窓から体育館の光が視界に入った。


私は体育館の入口できて、こっそり中の様子を見た。
―宮地先輩、汗だくになって練習していた。
私は肌寒いこの季節なのに、凄いって思った。
必死に頑張ってるな……

宮地先輩は口は悪いけど、実はいい人。
マネジャーの仕事が忙しい時は手伝ってくれたり、
ぶつぶつ文句は言うけど、優しい人。
アイドル好きって聞いた時はビックリしたけど。

私は影から静かに宮地先輩を見ていたら

「おい、誰かいんだろ?
早く出てこないと、しばくぞ。」

あ、ばれた。
でないとしばくって……

私は勘弁して、ひょっこり顔を出す。

「……っ!
なんだ、アリサか。」

宮地先輩はちょっと嬉しそうな顔を隠すように、目付きを悪くして、視線を反らした。

「見んなよ、練習してるとこ。」

私は前からずっと宮地先輩が好きだよ……。
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