第12章 ＊ 財閥どうし ＊

「だからそのお陰でわがままに
ならずにすんで私自身も感謝してる」


(高)「…なんかいい話だな」


(火)「えっ、じゃあ野塚が
西野と生活してるのって
そういう理由か？」

「うん もう働ける年だし
自分の生活費だけで生活してるよ」


(黄)「…香奈っちのこともっと
尊敬したッス！」

「ありがとう…あ、もうすぐで着くよ」



私達はリムジンを降りて家の中に入った


「お帰りなさいませお嬢様」

「ただいま お客様9名を先に
お父さんとお母さんのいる客間に
通して差し上げて」

「かしこまりました」

(紫)「…すげー…本物のメイドだ…」


「ではこちらへどうぞ… っ！」


"ぽふっ"

「と、大丈夫？」

「香奈様！ す、すみません！」

「ふふっ、…お手をどうぞ お嬢様」

「も、申し訳ございません！…a」


「…ふふっ、雪野さんなんで
業務じゃないのにメイドのふり
してるのかな～？ あと、仕事じゃない
時はどうするんだっけ…？(ﾆｺｯ)」

「…ごめんなさい！ 香奈ちゃん」


(黒)「…これは一体…」


「ん～…仕事じゃない時は
敬語や、様付け、かしこまった口調
なし！っていうのがうちの
決まりで、業務以外は年相応の
口調するのが決まりなんだよね」

「だからちょっと叱っちゃった」

「…へえ…変わってるね」

「でしょ」

「雪野さん今日仕事じゃないよね？」

「ちょっと気になっちゃって☆」

「…はぁ、 まあいいや
雪野さん今日仕事ないんだから
ちゃんと休んでね！」

「はーい」


「…じゃあ案内よろしくね」

「はい。かしこまりました」