第25章 お泊まりと友情とくじら島
「そういえばゴン、試験どうだった?」
夢中でご飯を食べている最中に、ミトさんがゴンに訪ねた。
「大変だったよ!会場までたどりついたのがたったの400人くらいで、合格したのがそのなかの8人だもん」
そっかぁ……もう試験終わっちゃったから深く考えてなかったけど、私達が合格するのって400分の8の割合だったんだね。
あ、でも応募した人達もいるから…………1万分の8??
うわ!頭痛くなってきた!!
するとゴンは何か思いついたように、あ!そうだ!とポッケを探る。
ん?何探してるんだろ?
そして取り出したのは、まだ新しいハンター証。
「…見て!これがハンター証!」
誇らしげにミトさんにハンター証を渡すゴン。
「…ふーん、けっこう普通ね」
そりゃ見た目はクレジットカードみたいなもんだからねぇ。
なんて考えていたら、
「えいっ」
「!!?」
「わーーーっ!!!」
急にミトさんはハンター証をぐにっと曲げた。
うぉぉ!!?それって曲げたりするの厳禁じゃなかったっけ!!?
「何すんだよもー!!」
「冗談よ。本気でやるわけないじゃない」
ミトさん、口は笑っていても目が笑ってませんよ。
ご飯も食べ終わり、ゴンに森を案内してもらうことになった。
……まぁ、理由の大半はミトさんが危険だからなんだけどね。
「あれ絶対に本気だったぜ」
「うん!!」
「私もそう思う」