第21章 凝と約束と不戦勝
「はぁ!?それほんと!?」
「うん、ほんと」
キルアの話によると、昨日私は闘技場の正面入り口で眠っていたのだとか。
そんでキルアが連絡を受けて部屋まで運んでくれ、そのうえズシにハンカチを渡してくれたと………………え、カッコ悪!!私どうしようもなくカッコ悪い!!
「ごめんキルア!ほんとに!」
「いや、いいよ別に。でもあんなとこで寝るなよなマジで」
「うおおおお恥ずかしい!」
なんで寝ちゃったんだ私!!
なんで迷惑かけちゃったんだ私!!!
なんで昨日の記憶が一部ぶっとんでるんだ私ィィィイ!!!
「どーせ修行で疲れたんだろ」
「そ、そっかぁ…」
そんなに修行した覚えないんだけどな。
それだけで寝るとか私どんだけ?
「あれ?つーかお前鞄は?」
え?
………な、ない!
「あ"…!!部屋に置いてきたかも!!」
「はぁ?マジかよ!!」
「ちょっと取ってくるー!」
「オレ先に行ってるからな~」
あああああ!なんなんだ今日の私は!!
迷惑かけっぱなしじゃん!