第11章 My Cheer Girl (山口 忠)
嶋「お、忠。やっぱり玄関のシューズお前のだったか。つばさの見舞いに来てくれてありがとな。今、叔母さんたち旅行中だから、こいつ一人なんだよ」
山「あ、いえ・・・。あの、二人はどういう関係なんですか?」
嶋「つばさ言ってなかったか?俺たち従妹なんだよ」
山「!」
驚く俺には気付かず、嶋田さんはつばさちゃんに声をかける。
嶋「つばさ、一回起きて薬飲め」
やっと起きたけど、ぼんやりとしている。そして俺と目があった。
貴「・・・え、なんで忠君がいるの?夢じゃなかったの?」
嶋「わざわざ来てくれたんだろ。にしてもよかったな、長年の恋が実って。いつもこっから・・・」
貴「いや~!、誠兄言わないで!!出てって~!!」
つばさちゃんは布団の中に隠れてしまった。
嶋「・・・スマン、地雷を踏んだようだ。忠、後頼んだ。ついでに薬も飲ませてやってくれ」
嶋田さんは、そそくさと部屋を出て行った。