第11章 My Cheer Girl (山口 忠)
貴「はい」
明らかに体調が悪そうな声がし、扉が開いた。
貴「・・・忠君?これって夢?」
フラフラとかろうじて立っている。彼女は熱のせいか瞳がうるんで、なんだか色っぽい。俺はドキドキした。
山「ごめん、こんなに体調悪いなんて思わなくて・・・」
貴「ううん、大丈夫」
というと俺のほうへ倒れこんできた。
山「全然大丈夫じゃないよ。部屋2階?」
俺は彼女の肩を抱きかかえ、部屋に運びベッドに寝かせた。
ふと窓を見ると嶋田マートの裏手側、いつも嶋田さんにと練習している場所が見える。
山(・・・こっから見えるんだ)
そのとき玄関が開く音が聞こえた。
嶋「つばさ~、生きてるか?ハーゲ○ダッツのストロベリー持ってきてやったぞ」
嶋田さんの声だ。階段を上がり、ドアが開いた。