第11章 My Cheer Girl (山口 忠)
それから、お互い部活が終わると待ち合わせて一緒に帰るようになった。
そんなある朝、つばさちゃんからメールが入ってきた。
”ごめん。今日風邪で学校休むね”
朝練が終わってから急いでメールを返す。
”大丈夫?帰りにそっちにお見舞いに行こうと思うんだけど、どうかな?よかったら住所教えて?”
思い切ってメールを入れたけど、返信が来ない。眠っているのかな。そうこうしているうちに放課後になった。
そういえば、つばさちゃんと谷地さんは同じ委員会で仲が良かったはず。とりあえず聞いてみよう。
谷「つばさちゃんの家?遊びに行ったことあるよ。地図書いてあげる」
山「ありがとう!」
この道を曲がって、まっすぐ・・・。
ここだよな。表札を確認する。ちゃんと桜井と書いてある。
・・・緊張するな。俺はチャイムを鳴らした。しばらくして階段を下りる音が聞こえる。