第10章 Valentine2(及川、月島、夜久、赤葦、黒尾☆)
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お相手は”黒尾鉄郎”
夢主は他校3年生 彼女
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放課後、彼氏の鉄郎と待ち合わせをする。今日はバレンタイン、まだ付き合って2ヶ月ほどの私たちにとっては初めてのイベントだ。
待ち合わせの場所に鉄郎は紙袋を提げて来た。中身はチョコレートらしい。音駒でモテているのは薄々感じていたが、複雑な気持ちになる。
貴「・・・鉄郎、結構もらったね」
黒「全部義理チョコ。本命っぽいのは受け取らなかった」
貴「そうなんだ」
私は平静を装った。
黒「なぁ、つばさ。今日親が二人ともいないんだが、夕飯食わせてくんない?」
貴「しょーがないな、じゃあうちね。うちも今日二人ともいないから、ご飯作り置きしてあるの。すぐ食べられるよ」
黒「助かる。じゃあ着替えたいから、うちに寄ってくれないか?」
貴「いいよ」
二人で鉄郎の家に行き、準備をして私の家に向かう。おかずは作り置きしてあるけど、それだけでは鉄郎には足りないので、少しおかずを作り足す。
黒「やっぱ、お前の料理ウマいな」
貴「ありがと、チョコは買った物だけどね」
黒「俺はお前から貰えれば、何でもいいよ」
こんなことサラッと言えちゃうから、モテるんだろうな。