第10章 Valentine2(及川、月島、夜久、赤葦、黒尾☆)
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お相手は”夜久衛輔”
夢主は音駒1年 マネージャー クロ・研磨と幼馴染
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2月のある日、引退した俺と黒尾は久しぶりにバレー部に顔を出した。ちょっと雑談をして帰るつもりだったが、ボールに触ると身体がウズウズし俺たちはひとしきりバレーで汗を流した。
休憩中、つばさが俺に声をかけてきた。
貴「夜久先輩、今ちょっといいですか?」
俺たちは体育館裏に移動した。
夜「つばさ、どうした?」
貴「あの・・・夜久先輩。明日の土曜日、午後から時間ありますか?明日は午前練習だけなので、午後から・・・」
つばさは顔が真っ赤になっている。
狐「つばさ、テーピングもう無くなりそう。他にも無くなりそうな物いくつかあるから、明日買ってきて」
研磨が窓を開け、つばさに声をかけた。
貴「研磨、わかった!」
貴「えっと、先輩・・・。あの・・・その・・」
つばさはオロオロしている。俺は笑いそうになった。
夜「じゃあ明日、備品買出しに付き合ってやるよ。1時半、駅前で大丈夫か?」
貴「はい!」
つばさはとびっきりの笑顔を俺に向けた。やっぱ、コイツめちゃくちゃ可愛いい。
俺は”超”が付くほど不器用な彼女が、マネージャー業務をこなすのをハラハラして見守っていた。そしていつの頃からか、彼女が俺に想いを寄せてくれているのを薄々と感じるようになった。というかほとんどの部員が気付いていて、知らないのは山本とリエーフくらいだった。
俺もいつかは告白をと思いつつも、部内でバレバレなのが気恥ずかしく今日に至ってしまった。そういえば明日はバレンタインだ。俺は明日が最後のチャンスだと思った。