第8章 Sleeping Beauty (日向翔陽)
貴「・・・翔ちゃん、そこに座って」
つばさは真っ赤な顔をしたまま、床に正座した。
日(怒るよな、やっぱり)
俺も床に正座する。
貴「うっかり眠ってごめんね。でも、眠ってる時に・・・」
日「ごめんなさい。つい出来心で・・・」
つばさはますます顔が赤くなっていく。
貴「えっと、そうじゃなくて・・・私、翔ちゃんとの事をちゃんと覚えておきたいから・・・。起きてる時にしてほしいな」
日「ご、ごめん。・・・えっと側に行っていい?」
貴「・・・うん」
俺はつばさの肩に手を置き、ゆっくり顔を近づけ触れるだけのキスをした。それだけでも、十分幸せな気持ちになった。