第8章 Sleeping Beauty (日向翔陽)
次の日。
貴「翔ちゃんの家って初めてだからドキドキする。楽しみだな」
日「今、家に誰もいないけど、とりあえず上がって・・・」
とそこに母の車が入ってきた。
母「あら、翔陽おかえり」
日「あれっ?!夕方まで帰らないんじゃなかったの?」
母「夏が風邪ひいちゃって。熱は高いんだけど、走り回るくらい元気なのよね・・・」
母「って、あら、つばさちゃん!!春以来かしら、久しぶりね~~。それにしてもどうして翔陽と?!」
貴「ご無沙汰してます。えっと、私も烏野で、今日は一緒に宿題する約束なんです。夏ちゃんと翔陽君、兄妹だったんですか!びっくりです。こうして見ると、二人ともそっくりですね!」
夏「あ、つばさお姉ちゃん」
妹の夏は走ってつばさに抱きついた。
貴「夏ちゃん、こんにちは。お熱大丈夫?」
母「ふ~~ん、翔陽がね~~。なかなかやるじゃない。」
母はニヤリと笑みを浮かべた。
そうだった。以前、図書館で読み聞かせのボランティアをしていたつばさ。その常連だった夏と母。3人が顔見知りでも全然不思議じゃない。
日「~~~とにかく、宿題するから邪魔しないでよ」
母「はいはい」