第29章 lovesickness 2 (月島 蛍)
つばさsaid
それから1ヶ月ほどたった頃には、私は日向君と彼女が一緒にいる事が受け止められるようになっていた。だけどあれ以来、月島君に”あの言葉”の意味を聞けずにいる。
月島君も何事もなかったように振る舞っていたし、何より彼と接するほど私たちは音楽の趣味が合う事が分かり、今までこんなに趣味が合う人が側にいることがなかった私は彼とのCDの貸し借りや、会話がいつの間にか楽しみにもなっていた。
その事もあって、この関係が壊れることが怖くて聞けずにいたのかもしれない。